北海道大学理学部が実施している理学祭では、「数学展」が行われていました。

数学展は数学科の学部3年生を中心に運営されています。
会場では、それぞれの好きな数学の対象を紹介するポスター展示、数学ゲーム、数学の講義、そして数学展冊子「数学開拓誌」の配布など、さまざまな企画が用意されていました。
特に、今年は例年と比べて、ポスター掲示の数が多いそうです。

ポスターの解説文には細心の注意が払われています。
説明文が厳密さを欠きすぎると、 数学を知ってる人からの指摘が入る可能性があり、一方で厳密に書きすぎると、一般の人が読みたくなくなってしまいます。 そのバランスを考えながら書いたそうです。
数学ゲームコーナーには「立体四目ならべ」や「ナンプレ イロトリドリ」など、さまざまなゲームが準備されていました。
「立体四目ならべ」は、その名の通り普通の四目並べの立体版です。2次元上では、縦、横、斜めの方向だけだったのが、さらに高さ方向にまで並べられるようになり、より複雑性が増しています。

「ナンプレ イロトリドリ」は、ルールはナンプレとほとんど同じですが、このゲームは数字の代わりに色とりどりの鳥が使われており、子どもでも楽しめるように工夫されています。

数学はどうしても敷居が高いと思われがちな学問分野です。そのような中、数学展は数学への興味を引き出す魅力が詰まった子どもから大人まで楽しめる展示でした。