北大祭初日。風が強く肌寒い中、農学部の西側、園芸実習棟付近に行列ができていました。北方生物圏フィールド科学センターの植物販売会です。花、ハーブ、野菜の苗や観葉植物が並んでいます。
(開場となる12時の前から行列ができていました。販売会を主催する北方生物圏フィールド科学センターは、北海道大学の理学部、農学部、水産学部の生物系の付属施設が統合されてできた教育研究組織です。「森林-耕地・緑地-海域」に関する多くの施設のフィールドが統合されています)
ここで販売している苗は、北方生物圏フィールド科学センターの学生達が園芸実習で育てたものです。毎年、2日間で約4000鉢の苗が用意され、そのほとんどが売れてしまいます。
たくさんの苗を前に、どれにしようかと悩んでいる人もいれば、慣れた様子でかごに入れていく人もいます。お客さんの中には毎年常連の方も多いそうです。そんなお客さんの中に、文学院研究科准教授の谷本晃久さんを見つけました。今回初めての参加だそうで、手には奥さま指定の買い物リストが握られていました。
(北海道の歴史を研究している文学研究科の谷本晃久さんも、今日は苗のお買いものです。谷本さんを紹介したこちらの記事もご覧ください)
苗販売の他にも、起き上がりこぼしの販売コーナーもありました。この起き上がりこぼしは、同センターの養蚕棟で飼育されている蚕のまゆでできています。
販売担当の方は、蚕の研究者の方でした。「蚕のつくるまゆは、有用なタンパク質を含んでいます。最近では、絹を作るためではなく医療用のまゆを生産されている農家さんもいます」。蚕研究の世界を垣間見ることもできました。
植物販売会は明日も12時から13時まで開催されます。植物苗は2鉢セットで100円、観葉植物は1鉢200円~1000円です。バジルなど、人気の鉢はすぐに売り切れてしまうそうです。日常に緑を取り入れたい方や家庭菜園に興味のある方、要チェックです!
(観葉植物の販売は、薬学部の方々が担当されていました。これらの植物は薬用植物園でそだてられていたものです。薬用植物園についてはこちら)
(なんとお米の苗まで売られていました(0円!)。もちろん北大内の水田で育てたものです。販売を担当されていた技官さんは午前中にも田んぼで作業していたそうです)
【口町和香・CoSTEP本科生/理学部2年】