ちょっとガッツリしたものが食べたいなぁと思って歩いていると、食欲をそそられる甘辛い香りが。誘われて向かってみると、大きく「十勝豚丼」と掲げられたお店に辿り着きました。
迷わず一つ注文して尋ねてみたところ、北海道大学恵迪寮自治会による出店とのこと。答えてくれたのは、工学部機械知能工学科の松川春奈さん。恵迪寮では他にもいくつか出店をしており、このお店は十勝の士幌町にて「チセ・フレップ」という山小屋を、士幌町との共同で管理・運営している運営委員メンバーが中心だそうです。
恵迪寮というと、日本の四大自治寮の一つに数えられ、「北大の寮」と聞いて真っ先に出てくるほどの歴史ある寮です。寮での生活の様子を聞いてみると、「恵迪寮って、いろいろな噂話もありますし、実際いろいろな人がいますが、住んでみるとすごく良いところです!」と、言葉に力を込めて話されました。
ちなみに「チセ・フレップ」は、恵迪寮生や北大生以外でも利用ができ、寝具や暖房器具も揃っていて、20人から30くらいまで宿泊できます。ただし、トイレと飲料水の設備はないので、近くの道の駅を利用しているとのこと。利用を希望の方は恵迪寮の事務室へご連絡を。
さて、そろそろ豚丼が完成に近づいてきました。
この豚丼、食材は昔から寮のイベントの際にお世話になっている精肉店より、直接仕入れた質のいい豚肉。それを炭火で一枚一枚丁寧に焼く。仕上げのタレは、歴代の寮の先輩方が様々なお店を食べてまわって開発し、代々受け継いできた製法で仕込まれた秘伝のタレ。
恵迪寮の持つ100年の歴史、十勝との地縁、精肉店との信頼、先輩方の探求が染み込んだ自慢の一品。ぜひ味わってみてください。