北海道大学工学部は、1924年9月に農学部・医学部に次いで三番目に設立されました。工学部正面玄関の前の広場には、真っ赤に紅葉したドウダンツツジに囲まれるように、工学部初代学部長を務めた吉町太郎一教授の胸像が建立されています。吉町教授は1873年青森県に生まれ、1898年に東京帝国大学工科大学を卒業しました。九州帝国大学工学部長を務めながら、1921年に北海道帝国大学工学部創立委員を兼務し、工学部設置に尽力しました。1931年6月まで7年間初代学部長の重責を担った吉町教授は、今も北大の発展を見守っています。