9月13日。世間一般には、なにも特別な日ではありません。しかし、札幌キャンパスにとっては一年で一日だけ、“眠りにつく”特別な日なのです。今日は電気設備の定期点検のため計画停電が行なわれており、キャンパスのほぼ全てで電気が使えません。人は出入りできず、実験機器や、試薬やサンプルを保管する冷蔵庫も使えません。大学は静寂に包まれています。
北大を“寝かしつける”のは大変です。一昨日から学内各所はその準備に追われ、大量のドライアイスも学内各所に納品されました。このドライアイスは寝かしつけに一役買います。その温度はおよそマイナス79℃。これを冷蔵庫や冷凍庫に入れておけば、一日くらいは温度を保つことができるのです。
とある生物系の研究室では、これをキロ単位で購入しました。届いたらすぐ実験室に運び、融けないうちにハンマーで砕きます。適当な大きさになったドライアイスは、実験室中の冷蔵庫・冷凍庫に納められます。こうして準備万端になった実験室の扉は、静かに閉じられました。
おやすみなさい、北大。いつも私たちを支えてくれて、ありがとう、お疲れ様。14日にまた会いましょう。
【五藤花・CoSTEP本科生 理学部4年】