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#12 厳冬期の北大を暖める、パワーセンター

暖房用のボイラーがある「パワーセンター・ボイラー室」は、工学部、事務局・文学部、農学部・理学部、大学病院と、4箇所にあります。今回、工学部系統のパワーセンターを案内してくださったのは、工学系事務部の佐々木重晴さん。厳冬期の北大を支える暖房の裏側について、お聞きしました。

「暖房の燃料は、天然ガスです。地下のパイプを通って北海道ガスから供給していただいています。家庭用の都市ガスと似ていますが、少し圧力を高めて送ってもらっているんです。」 工学系では、ボイラーは3台。1台を運転させ、必要量に合わせて運転台数を増やしています。実際の運転は有資格者を持つ外部業者に委託しています。

暖房が入る11月から4月の間に使用する量は、およそ100万立方メートル。一般家庭に換算すると約2800戸分にもなります。燃焼効率の良いボイラーを使ったり、熱が逃げない工夫や、排熱を使って水を予熱するシステムも取り入れています。2011年の冬からは、気温に合わせた無駄のない運転方法を取り入れ、天然ガスの使用量が減ったそうです。「東日本大震災で省エネの意識が高まった影響もあるかもしれません」

北大の暖房の仕組みは、こうです。まず、天然ガスを燃やして、その熱で水を蒸気にします。熱い水蒸気は圧力を使って運ばれ、教室を温めます。「送られてきた蒸気を直接暖房に使うところもありますし、蒸気を使って水を温め、その温水を暖房につかう仕組みのところもあります」 冷やされて水になったものは再び集めてパワーセンターに戻され、再利用されます。

蒸気や水を送るパイプは、北大の地下にある共同溝にあります。普段は入ることのできない共同溝には、上水道、蒸気などのパイプや電線が並んでいます。このような共同溝が北大を地下でつないでいるのです。

ボイラーの運転は平日の朝7時半頃から18時半頃まで。「ボイラーの立ち上げに時間がかかるので、7時頃から作業をしています」 学生が寒くないように、朝早くから作業をしているのですね。今年は11月1日から試験運転を開始。真冬でも暖かい北大の屋内は、佐々木さんのような職員の方々によって支えられているのです。

(注*)北ガスのウェブサイトを参考に、標準家庭の一ヶ月使用量を60立方メートルとして計算しています。

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2012.11.15

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