気温が上がり、動物たちが活発に動き始める季節です。北海道を代表する動物として親しまれているキタキツネも、この時期は春に生まれた小ギツネが成長し、巣穴から出て動き回ることが多くなります。街中でこうしたキタキツネを見かけた人もいるのではないでしょうか?都市部に定着したキツネは「都市ギツネ」と呼ばれ、その愛らしい姿には癒される一方で、エキノコックス感染症などのリスクも抱えており、人間社会との関係を慎重に見つめ直す必要があります。
こうした都市ギツネとの関わりについて考えるため、現在、文学部1F「書香の森」にて、企画展示『キタキツネがきた?』が開催されています。本展示は、文学研究院の久井貴世准教授の授業「ミュージアム・スタディーズ演習」で昨年度後期に実施した内容をブラッシュアップしたものです。「都市ギツネ」、「エキノコックス」、「餌付け」の3つのポイントから、都市ギツネとの関わり方を考える構成になっています。会期は8月29日まで。夏の散歩がてら、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。



また、展示期間中、7月5日(土)13:00〜15:00に札幌キャンパスエンレイソウ1Fメインラウンジにて、都市ギツネについて研究しているCoSTEPの池田貴子講師と、動物に関する歴史と文化について研究している久井貴世准教授、そして本展示企画メンバーの学生たちが集まり、『コン・近・今 〜都市ギツネの部屋へようこそ〜』というイベントを開催します。
さらに、池田講師監修の元CoSTEPにて作成した、エキノコックス感染症について学べるボードゲーム『ECHINO!』を遊ぶ会が8月9日(土)13:30〜15:00に人文・社会科学研究棟202室にて開催されます。このボードゲームは寄生虫「エキノコックス」になりきってコマを進めながら感染予防法やキツネとの付き合い方を学ことができるゲームです(参加推奨年齢10歳以上)。
展示と併せて、これらのイベントも是非気軽に足を運んでみてください!
開催情報
会期:2025年6月13日(金)~ 8月29日(金)
時間:平日9:00~17:00
会場:文学研究院 玄関ホール横 書香の森展示スペース
北海道大学 大学院文学研究院・大学院文学院・文学部:【書香の森企画展示「キタキツネがきた?」】
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