「日本の秋は、その春と等しく、静かで、優しい。そしていずれを見ても、「実り」がみとめられる。」
辰巳芳子2017:『続 あなたのために—お粥は日本のポタージュです—』文化出版局,114.
今回は料理研究家の辰巳芳子さんのこの言葉から大学での秋と実りについて考えてみたいと思います。大学での「実り」とはなんでしょうか。もちろん構内にある栗やクルミ、どんぐりの木、きのこ、札幌キャンパスの田んぼに実る稲。図書館に収蔵されている膨大な本、リスト・ベンジャミンさんのノーベル賞受賞のように研究が成果としてあらわれることもあるでしょう。学ぶこと、考えること。あなたにはどんな「実り」が思い浮かびますか。