漢字で書くと魚へんに鬼と書くイトウ。日本最大の淡水魚で1.5mを超える巨大魚です。生息数が少なく幻の魚とも言われ、環境省のレッドリストでも絶滅危惧IB類に指定されています。
そんな貴重なイトウの幼魚を釧路、根室産の厚葉昆布で巻き、醤油と砂糖と本みりんだけで炊き上げたのが「北大育ちイトウ昆布巻き」。甘さは控えめで、コンブは柔らかくふくよか。イトウも頭から食べても骨まで柔らかく、ごはんのおかずや酒の肴にぴったり。添加物無しの逸品です。
「北大育ち」の名の通り、イトウを育てたのはサケマス類の増養殖研究に長年取り組んできた七飯淡水実験所です。近年では養殖技術の技術向上に伴って稚魚の生存率も飛躍的に高まり、余剰魚が生まれるようになりました。そこでこの余剰魚を生かす取り組みとして生まれたのが今回のイトウの昆布巻です。
販売場所は、札幌キャンパスでは正門すぐ横のインフォメーションセンターエルムのショップ、函館キャンパスでは生協売店です。函館では即日完売するほどの人気商品ですが、余剰魚で作るため次回の製造は今のところ予定されていません。この機会に是非ご賞味あれ。
【林忠⼀・北⽅⽣物圏フィールド科学センター/いいね!Hokudai特派員】