この時期、降ってくる綿雪をジャンバーの袖の上にのせてじっと目を凝らすと雪の結晶が見えます。
雪の結晶の形は中谷宇吉郎博士の雪の結晶の分類で見ると樹枝状六花かシダ状六花のようです。とても綺麗です。
中谷宇吉郎博士は、人工雪を作ることに成功して、雪の結晶の形を決めるのは温度と水蒸気の量であることを発見しました。雪の結晶は最初、六角柱をしていますが、その後の温度で角板状になるか角柱状になるかが決まります。そして水蒸気の量が雪の結晶の形の複雑さを決めます。水蒸気が多いと結晶の辺や角が成長し、より複雑な形になります。この関係を図に表したものが中谷ダイヤグラムです。
中谷宇吉郎博士は「雪は天から送られた手紙」という名言を残しています。天から送られた手紙が届いたらみなさんも雪の結晶を観察してみませんか。