厳しい冬を乗り越えた白樺の樹皮が、薄く細かくめくれていました。樹の内部が大きく成長していくのに伴って外側の樹皮は死んで乾燥し、剥がれていくのだそうです。年輪を重ねるうちに内側からどんどん新しい細胞に生まれかわり、その分、古い細胞は脱落していくというわけです。白樺の寿命は樹木としては短く、多くは70年程度で生涯を終えるそうです。10歳頃に種をとばすようになり、30歳を超えると徐々に衰えていくといいます。人間と同じぐらいのスピードで生きているんですね。
そんな白樺、役目を全うして伐採されたあとは皮を剥ぎ取られて工芸品などに生まれ変わったりしますが、生きている白樺の樹皮を無理に剥ぎ取ると、多くの場合、白い肌はもう再生しないのだそうです。どうしても感触を確かめたくなったら、ちょびっとだけ、ペリッと程度で勘弁してあげてくださいね。