ひとりぼっちの排水溝 一面の雪のなかで、排水溝はいつも一人ぼっち。 木の枝や落ち葉を集めて地面ごっこをしても、心の穴は塞がりません。 人に踏まれ、雪を押し込まれても、ぴくりともしないけれど。 たまには雪に隠されたくなる日もきっとあるのです。 どこにでもある排水溝に親近感をおぼえた冬の夕暮れでした。