図書館は、研究者や学生の研究、学習のために必要な施設です。しかし、それだけではありません。図書館の静謐な空間での思いがけない本との出会いは、うれしい驚きをもたらしてくれます。図書館は、私たちにとってかけがえのない場所なのです。
2015年4月、北海道大学附属図書館(以下、北大図書館)の北図書館に、新しく西棟がオープンしました。西棟の魅力について、北図書館で働いている清重周太郎さん(北大図書館利用支援課)にお話をうかがいます。
清重さんは、2014年に北大図書館に就職しました。以前は他大学の図書館に勤めていたそうです。転職したのは、2011年の北大図書館本館の自動化書庫設置を知り、これから発展していく北大図書館でぜひ働きたいと思ったからだそうです。図書館の増築は数十年に1回ほどの出来事です。西棟の竣工に立ち会えたことには、人生の巡り合わせを感じたと語ってくれました。「図書館情報 入門」の講師も務めていますので、新入生はもしかしたら清重さんの講義を受講しているかもしれません。
(清重周太郎さん)
清重さんに北図書館を案内してもらいました。まずは、入口の右手にある、メディアルームです。ここには、映像メディアが約6,000タイトル揃っており、館内で自由に視聴することができます。タイトルのセレクトは図書館のスタッフがおこなっています。自分が選んだ作品の視聴数が上がると、やはりうれしいそうです。
そして、いよいよ西棟を案内してもらいます。西棟の役割の一つは、これまでにもあった学習コンテンツを十分に活かすためのスペースを提供することです。コンテンツとしては、北図書館の隣にあるラーニングサポート室が準備したものも使われます。新しく西棟ができたことで、学生の利用数が増えたことを実感しているそうです。
2階はアクティブラーニングフロアになっています。自由にディスカッションができる空間です。仕切りを入れることで、一部をセミナールームとして利用することもできます。午後はもう予約でいっぱいで、大いに活用されているそうです。明るく開放感があるスペースです。
3階のグローバルフロアは西棟の目玉の一つです。新渡戸エリアには、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、そして留学生のための日本語など、多言語の多読教材が、6,000冊以上揃っています。今までは別々の場所に配架されていた図書を、使いやすくするためにこのフロアに集めたのだそうです。ここは、様々な国からやってきた留学生と外国に関心のある北大生が対話できる、オープンスペースにもなっています。
語学学習のための設備も充実しています。
4階は、120の座席を備えた、学習のためのサイレントフロアです。北大生の皆さんは、ぜひ実際に足を運んで、使い勝手を試してみてください。北図書館は本館とは違い、フロアでのパソコン利用も可能になっています。窓が広くて開放感があります。
北大図書館の広報誌として『楡蔭(ゆいん)』があります。『楡蔭』は学生のみなさんに、北大図書館の魅力を伝える媒体です。媒体としては、それだけではなく、図書館ではWebsite、Facebookの他に、2014年12月から学生がよく使っているLINE@を使って広報活動を行っているそうです。気になる方はチェックしてみてください。
最後に、清重さんは「図書館を使ってもらうことを押しつけるつもりはありませんが、何か困ったときには、気軽にカウンターに声をかけてください。学生さんはいつでもウェルカムです。」と、北大生へメッセージを残してくれました。
お忙しい中、時間をとってインタビューに応えてくれた清重さんありがとうございます。そして、新しく生まれ変わった北図書館を大いに活用していきましょう。
関連リンク
刊行物|北海道大学附属図書館
:http://www.lib.hokudai.ac.jp/about/publications/ (『楡蔭』をダウンロードできます)
LINE公式アカウント LINE@を開設しました!|北海道大学附属図書館
:http://www.lib.hokudai.ac.jp/2014/12/22/30535/
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