棚一杯のカエルグッズコレクション。持ち主は栃内新さん(理学研究院 教授)。ほとんどは研究室の学生や、知合いの方々が世界各地でお土産として買ってきてくれたものだそうです。収集歴は40年にもなり、今では正確な数は分かりません。種類も置物、ポストカード、文具、お酒のラベル、お菓子など実に多様です。
手前左から、チリの作家Pablo Zabalの青いカエルの置物と、グァテマラ産とメキシコ産のカラフルな灰皿ガエル。
後ろのハスの葉にのった2匹のカエルはタイの線香立て。どれもお国柄がでています。
ペン立てとして使われているネパール産の焼き物カエル。腹這いのポーズをとるカエルグッズがほとんどですが、これはあぐらをかいているようで面白いですね。
ハードディスクの上にも小さなカエルがいました。ドイツ産のカエル2匹です。特に黒いカエルはめずらしい金属製。
衝撃!沖縄土産のオオヒキガエル(Bufo marinus)のはく製!! もちろん本物です。
なんと裏返すとチャックがありました… これぞ本当のガマ口?
オオヒキガエルは元は日本にすんでいなかった、いわゆる「特定外来生物」です。
ところで、カエルといえばオタマジャクシから変態することが大きな特徴です。それをうまくとらえたグッズがこちら。
さて、これは何に使うものでしょうか。
正解はペーパーナイフ。変態途中でまだ残っている尾をナイフに見立てたグッドアイディアな一品です。
栃内さんによると、カエルグッズはデフォルメされていてもおおまかな特徴はとらえており、分類が可能だそうです。このテープカッターガエルは体の横の線、跳躍に適した大きな後ろ足や吸盤のない手足の形などからアカガエル(Rana)だろうとのこと。
こちらは手足が短く、のそのそと歩くヒキガエル(Bufo)っぽいですね。インドネシア土産の小物入れです。
ペルーの革製カエルと南アフリカの木製ガエルは、南米大陸(新熱帯区)とアフリカ大陸(エチオピア区)のみに分布するピパ(Pipa)と呼ばれる原始的なカエルの仲間だと思われます。平たい頭と体、前にのばした前足が特徴です。
栃内さんはこのピパの仲間であるアフリカツメガエルをつかった発生・再生・免疫の研究を行っています。
それにしても、なぜ世界中にカエルグッズがあるのでしょうか。その理由を栃内さんにうかがいました。
「まずカエルが世界中に生息している、知らない人のいない動物だということがあります。身近な場所にすんでいることも大きいでしょう。
あとは、大きな目と頭で親しみやすい姿をしているからかもしれないですね。童話などにもよく登場しています。私自身はカエルグッズをほとんど買わないのですが、もらいものでどんどん増えていきます。お土産物屋さんで思わず手に取ってしまうキャラクター性があるのかもしれません」
これからも増え続けそうなコレクションを後にしようと、ふとドアストッパーを見ると…
ここにもカエルがいました!
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【バトンリレー】#001: 栃内新さん(理学研究院教授)
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さて、2013年の投稿はこれで最後となります。
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