問題です。
どう見てもトイレサインですが、なんだか素敵な箱に収まっています。どこのトイレでしょうか?
答え。北大総合博物館でした。
そう、ここではトイレサインまで標本箱に入っています。よく見ると、小さな紙も付いていますね。
学術標本には必ずこの小さな紙を付ける決まりになっています。「ラベル」といって、その動植物や鉱物などを、どこで・いつ・だれが採集したかを記さなくてはなりません。これを失くすと標本としての価値がゼロになる、というほど大事なデータです。世界中の博物館に収蔵されている学術標本の一つ一つすべてに必ずこの「ラベル」が付いていて、その標本が持つ分類学上の意味や研究者たちのドラマを、時代を超えて私たちに伝えてくれるのです。
さて、このトイレサインにはどんなドラマがあるのでしょうね。