12月21日、本学認定商品の「北大石鹸」が発売になりました。発売を記念して、本学の名和豊春総長をはじめ、多くの関係者が出席した、記者会見が行われました。
この「北大石鹸」の最大の特徴は、水産科学研究院で開発した栽培技術を用いて生産したガゴメコンブ、その名も「北大ガゴメ」を使用したところにあります。「北大ガゴメ」は天然のガゴメコンブが製品になるまでに通常18ヶ月の生育期間を要するところを、3分の1の6ヶ月に栽培期間を短縮し、さらに保湿効果の高い有効成分である「フコイダン」を2倍以上含有することに成功しました。
(北海道大学認定商品の「北大ガゴメ」を主原料とした石鹸と「北大ガゴメ」から抽出した粉末のフコイダン(右))
今回発売した石鹸は、北大ガゴメ粉末を配合した「北大ガゴメ石鹸」1,200円と、北大ガゴメから抽出したフコイダンのみを配合した「フコイダン石鹸」1,500円、海藻のアカモクから抽出した抗酸化作用のあるフコキサンチンを配合した「フコキサンチン石鹸」1,500円の3種類です。いずれも42g×2個入りで、350円と400円の嬉しいお試しサイズもあります。
(色鮮やかな石鹸3種類。フコキサンチン石鹸(右)、北大ガゴメ石鹸(中央)、フコイダン石鹸(左))
この石鹸は、今年6月に産声をあげた北大発ベンチャー企業の、北海道マリンイノベーション株式会社(函館市・布村重樹代表取締役)が商品化しました。同社は海藻を安定的に供給することや、海藻原料を活用し、機能性成分の抽出や加工などを主な事業の柱としています。
(名和豊春総長(右)と固い握手を交わす布村重樹代表取締役(左))
技術顧問を務める安井肇さん(水産科学研究院長)は「北大はコンブ研究においては140年の伝統があります。北海道が付加価値をつけて新たな価値観でチャレンジするにはふさわしい資源です」と笑顔で話されていました。
(「北大ガゴメ」の解説をする安井肇さん)
購入はガゴメコンブのアンテナショップ「ねばねば本舗(函館市)」の店頭およびインターネットでも可能です。今後も、北海道の海洋資源を活用した新たな商品に、乞うご期待。
【千脇美香・社会人/CoSTEP研修科13期生】