夜の闇に白く浮かぶのは、小さな古い教会? いいえ、北大の守衛所です。
守衛所は1904年に建てられ、今も現役で使われています。屋根の上に見える十字架は、お隣の日本聖公会札幌キリスト教会のものでした。
とはいえ、北大とこの教会の御縁は非常に長いものです。札幌で初めて洗礼を受けたのは、札幌農学校1期生の伊藤一隆。着任わずか2日後のクラーク立会のもと、英国聖公会の宣教師デニングが洗礼を授けました。この英国聖公会の流れを組むのが日本聖公会です。
教会の場所は何度も移転していますが、1917年に北8西6南向きという御近所になりました。そして1968年に現在の場所に移転。2000年に現在の聖堂に建てかえられ、この光景がうまれたのです。守衛所の屋根の上の十字架は、北大と札幌の教会にはつながりがあることを、静かに知らせてくれています。