例年であれば、新入生や付き添いの家族でキャンパスがにぎわう時期ですが、今年の札幌キャンパスはひっそりと静かです。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入学式やガイダンスが中止となり、授業開始も延期が決定したためです。大学院についても、中止や延期等の判断は状況に応じて各部局にゆだねられている状況です。
そんななか、いつもより少し寂しい正門近くの学術交流会館で、新年度プログラムの「無観客」説明会が行なわれていました。
無観客説明会を主催するのは、科学技術コミュニケーション教育研究部門。通称「CoSTEP(コーステップ)」。科学と社会をつなぐ科学技術コミュニケーターを養成する1年間のプログラムで、北大生だけでなく全国の学生・社会人に開かれています。5月から始まるプログラムの受講希望者に対し、毎年この会場で説明会を開催していますが、今年はYouTubeによるライブ配信に踏み切りました。
(リハーサルではありません)
普段からe-learningによる講義動画の配信を行なっているとはいえ、リアルタイムに配信するには知識と技術が必要です。2人の専門スタッフが張りつきで撮影と配信の調整を同時にこなしていました。
8名の修了生による座談会も行なわれましたが、写真のとおり席の間隔を十分にとり、マイクを回す前にはその都度、除菌シートで拭き取ります。
刻一刻と変化する状況のなかで、いま必要とされる予防のための行動は何なのか、常に新しい判断を下して実践すること。私たちは今、それを試されているのかもしれません。