札幌キャンパスの原始林で春先に見かけた多くの水たまりも、季節とともに水が引いて姿を消しています。それでも、枯れ草や落ち葉が静かに浮かぶ水たまりをのぞくと、小さな生き物たちが息づいていました。
水のなかを泳ぐのは、オタマジャクシたち。成長途中のその姿は、ひとまわり大きくなり、活発に動きまわっているようです。底の泥にはタニシがゆっくりと這い、表面にはアメンボがすいすいと移動していました。よく目をこらせば、沈んだ葉や木片の影に、小さな昆虫の気配も見つけることができます。
都会のど真ん中で、豊かな自然環境が残されている札幌キャンパス。そこには、忘れがちな自然の美しさと、生命の不思議を感じることができる特別な場所だと感じました。
春から初夏のキャンパスで、足もとに広がる小さな自然をのぞいてみてください。