札幌キャンパスの正門から入り、道なりに歩いていくと、「中央ローン」と呼ばれる一面芝生の空間が広がります。コロナ禍の今、中央ローンがどのように利用されているのか、お昼の時間帯に見に行きました。
訪れた日は見事な快晴。10人前後の方が思い思いにくつろいでいました。そのうち4組の方に、お話を伺いました。
(キャンパス南側に広がる中央ローン。シートを敷いてご飯を食べたり、ベンチに座って本を読んだり)
まずは木陰のベンチに座っていた農学部2年生のお二人。
「2限が終わって、お弁当を持ってきていたので、天気も良いのでここで食べようかと思って来ました。私たちは前期のzoomの授業で話したことはあるんですけど、実際に会って話すのは、ほぼほぼ今日が初めてです。なんかちょっと不思議な気持ちです」
写真のお二人の笑顔が対面で会えた感動を物語っているようです。
(初めて対面で会うことができた農学部のお二人。手作りのお弁当を仲良くいただきます)
次に伺ったのは、木陰にシートを広げ一人優雅にくつろいでいた木﨑健治さん。木﨑さんは北大理学部の卒業生であり、現在は地質調査関連のお仕事をしていらっしゃいます。
「取引している会社が近くにあるので、お昼ご飯を食べに来ることが多いです。今年は観光客っぽい人が全然いないですね。写真撮ってくださいとけっこう言われるんですけど、最近では全然。サークルで合唱や踊っている人たちも見なくなりましたね。近くで歌を聞いているのは楽しかったんですけれど」
(木陰でくつろぐ木﨑さん。相棒のシートはいつも持ち歩いています)
この他に2組の方にお話を伺いましたが、現在は、地域の人たち、そして後期で対面授業が少しづつ始まった学生たちが、多く利用しているようです。遠方からの観光やサークルの目的で利用するのは難しい今も、中央ローンは地域の方、北大の学生や教職員に安らぎを与える場所であり続けています。取材にご協力頂いた皆様、ありがとうございました。
(ベンチに座ってくつろぐ農学部1年生の南駿さん。散歩のついでによく訪れると言います)
【細谷享平・CoSTEP本科生/理学院修士1年】