今回ご紹介するスポットは、豊平川に架かる豊平橋です。読者のみなさまの中にも、通勤などで通る機会のある方が多いかと思います。
1871年(明治4年)にかけられた丸木橋まで遡る豊平橋。1966年に現在の鉄橋が完成するまで、洪水による落橋などを理由として、幾度となく架け替えられてきました(正確な回数は不明ですが、30回ほどになるとも)。これまでに、何人もの北海道大学関係者が関わっています。例えば、1878年に完成した長さ63.4メートルの木鉄混合トラス橋は、札幌農学校2代教頭 ウィリアム・ホイーラーが手掛けたものです。
そんな歴史の視点を交えて豊平橋を改めて眺めてみると、これからの世界でもさまざまなつながりを架ける北大生の姿まで見えるような気分になりました。
参考
- 豊平橋のあゆみ(国土交通省 北海道開発局 札幌開発建設部WEBサイトより)
- 豊平川にかかる橋(札幌市公式サイトより)
- 福島敦・林川俊郎 : 「豊平橋の歴史にみる橋梁設計思想の変遷に関する一考察」『平成22年度 土木学会北海道支部 論文報告集 第67号』