去る8月8日、函館で1日104.5mmの大雨がふり1)、約2万人に避難指示が出ました。港町地区にある北大函館キャンパスには大きな被害はありませんでしたが、市内各所で道路と橋の損壊や、建物への浸水がありました。
同じ日、韓国ソウル周辺が記録的な豪雨に見舞われ、死者・行方不明者もでました。北大ソウルオフィスがある江南(カンナム)も道路が冠水したり地下鉄に濁流がながれこんだりと、大きな被害がでました。ただし、スタッフの方によると、今年4月から韓国ソウルオフィスでは在宅勤務を利用していて、スタッフや施設に被害はないそうです。
この二つの大雨には関連があります。南西モンスーンで運ばれたインド洋起源の暖かく湿った空気と、太平洋高気圧起源の暖かく湿った空気が同時に日本海に流れ込んで、強い雨を降らせる雲が生じたことが原因です2)。
奇しくも遠く離れた二ヶ所のつながりを思い起こさせた大雨。現在も東北地方は大雨が続き、台風も接近しています。さらなる雨で土砂災害が起きる可能性もあります。夏休みを迎え、いつもと違う土地で過ごしている方も多いとおもいます。「いいね!Hokuddai」も8月30日まで夏休みをいただきますが、防災情報に気を配りながら夏休みをお過ごしください。
参考文献
- Tenki.jp 2022: 「函館(ハコダテ)のアメダス(2022年08月08日)」(2022年8月14日閲覧).
- 白石圭子 2022: 「8日 北海道は大雨の恐れ 東北南部~九州を中心に35℃前後に 万全な熱中症対策を」tenki.jp 2022年08月08日05:46(2022年8月14日閲覧).