曇空の10月7日。練習船うしお丸II世が、後継の新造船との引き継ぎのため函館港から新潟港への最終航海に出た。北方生物圏フィールド科学センターについてお伝えする[FSC的フィールド風景]が、なぜ水産学部の船を紹介するのか、いぶかるかも知れない。実は2001年の北方生物圏フィールド科学センター設立に向けた計画には、水産学部の練習船を隷下に含む案があったのだ。結果的には一緒にはならなかったものの、世が世なら同じセンターの仲間だったかも知れない船の、最後の航海を見届けなければ後悔するとも思った。1992年の建造から30年にわたる研究教育に尽くしてくれてありがとう。本学一職員としてもお礼を述べたい。
新造のうしお丸III世は、全長で39mから45mへ、国際総トン数は286tから406tへと大きくなる。函館港にやってくるのは予定では10月25日。新たな教育研究の歴史を築いて欲しい。
うしお丸II世、それでは御安全に。
【林忠⼀・北⽅⽣物圏フィールド科学センター/いいね!Hokudai特派員】