【山崎詩郎・戸田文音| 2026年度CoSTEP受講生】
北大祭の中で子どもに大人気の企画。その名も「高分子機能学展」。一見難しそうな名前ですよね?では、どうして子どもに大人気なのでしょうか?
中をのぞくと、学生の担当者がコップに2種類の材料を入れ、子どもが割りばしでとても楽しそうに一生懸命かき混ぜていました。すると、だんだん動きにくくなっていき……なんとひとかたまりのスライムが完成しました!参加した子どもは「ドロドロ、グチャグチャで楽しかった」と満足そうでした。

お隣では、タッパーに液体とも固体ともいえぬゲルという不思議なものが入っていました。参加した子どもたちは衝撃吸収にも使われるゲルを何回も手で突っついて独特の感触を楽しんでいました。

そして、ひときわ大きな歓声があがるエリアがありました。フラフープのような輪の中に子どもが座り、その輪を担当者が上に持ち上げると、子どもが高さ1.5mもの巨大シャボン玉にすっぽり入ってしまいました!

さらに、シャボン玉が上下にちぎれると、子どもがシャボン玉に完全に閉じ込められてしまいました。体験した7歳の女の子は「初めてシャボン玉の中に入って、ちょっとびっくりしたけど、すごいたのしかった。虹色がきれいだった」。お母さんも「大成功してよかった」と大満足でした。

今回の実験について、代表である理学部生物科学科(高分子機能学)3年生の輿水陽光(こしみず・ひかる)さんにお話をうかがいました。

まず、今回のタイトルにもなっている高分子とは何なのか聞いてみました。 輿水さんは「高分子とは分子がたくさんつながったもの」と話し、洗濯のりのPVA、ゲルなど「目には見えないけど、身の回りにあふれている」と言います。今回の実験の仕組みについて聞きました。「スライムはポリビニルアルコールというひも状の高分子を、ほう砂水でつないでできる。巨大シャボン玉には秘伝のレシピがあり、水と洗剤だけではなく、砂糖と洗濯のりとグリセリンを加える」と教えてくれました。
「高分子機能学展」という一見難しいタイトルにもかかわらず、大勢の親子を惹きつける理由。それは体験型の科学実験教室にありました。次々とつながる子どもたちの笑顔の輪、それはまるで高分子のようでした。