悠然と海を泳ぐクジラやイルカは,ウシやウマの仲間が水中生活に適応して進化した水生の哺乳類です。植物にも,陸上で生活していたものが再び水中生活をするようになった,水生植物と呼ばれるグループがあります。この季節になると熱帯植物温室にひときわ美しい紫色の花を咲かせる「スイレン」は,北大植物園で見られる水生植物の代表格です。
葉と茎は水中に沈め,葉を水面に浮かせています。このような水生植物を浮葉植物といいます。
浮きやすくひっくり返りにくい,独特な形状の葉。裏面の葉脈が立体的に変化し,「ハチの巣」状の格子構造をつくっています。
【村山一将・CoSTEP本科生/社会人】