人工知能(AI)を新たなビジネスにつなげようという動きが連日のようにニュースで取り上げられています。AIへの期待が膨らむ一方で、AIの登場は、私たちに困難な選択をせまります。たとえば、AI制御の自動運転自動車が事故を起こした場合、責任は誰にあるのでしょうか。このような「科学に問うことはできるが、科学が答えることが困難な問題(トランスサイエンス問題)」対して、今後、専門家である科学者だけでなく、私たち一人ひとりの判断が求められることになるでしょう。
(会場となる札幌市資料館)
(札幌市資料館での裁判劇の練習の様子)
今回、札幌市資料館の刑事法廷展示室を舞台として、AIの人事判断をテーマにした裁判劇を行います。そして、参加者のみなさんと一緒にAIの社会的な利用を考える場を作りました。裁判劇の観覧者の中から、希望者は陪審員として評議会(ワークショップ)に参加することができます。評議会では、原告と被告の主張を再検討して、AIのメリット・デメリットを比較し、評決をまとめます。このワークショップのねらいは、新しい科学技術の利用をテーマとして、参加者の皆様に、討論を通じた合意形成のプロセスを体験してもらうことです。
(この6人が企画・脚本・演出・裁判劇の役者を担当します)
ワークショップへの応募は締め切りましたが、裁判劇の観劇は自由です。ご興味のある方は、ぜひ札幌市資料館へ足をお運びください。
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私の仕事を決めるのは誰?〜裁判劇を通じて人工知能を用いた人事評価の是非を考える〜
日 時:2017年1月29日(日)14:00〜16:00(13:30開場)
場 所:札幌市資料館(札幌市中央区大通西13丁目、011-251-0731)
刑事法廷展示室
SIAFプロジェクトルーム
参加費:無料
申 込:裁判劇の観劇は自由(裁判劇は14:00から40分ほど)
主 催:北海道大学CoSTEP 対話の場の創造実習 劇団DoSTEP_2016
共 催:札幌市資料館
協 力:SIAFラボ
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〜裁判劇のあらすじ〜
時は、西暦2030年。様々な産業や人びとの生活の中で、人工知能(AI)が当たり前のように使われるようになった近未来。AIによる人事評価の是非を問う世界初の裁判が始まった。公平性、プライバシー、そして人の幸せとは何か?
原告、被告、人工知能研究者、原告代理人、被告代理人、裁判長の6人は、それぞれの思いを語り出す。評決は如何に。そして最後に驚きの展開が…。