もうすぐ新学期がはじまります。これから始まる北海道大学での生活に胸を躍らせている新入生の方も多いのではないでしょうか。札幌キャンパスには、北海道大学生活協同組合 書籍部が、クラーク店と北部店の2店舗あります。これからの大学生活の強い味方になる、それぞれの本屋さんの特徴を取材しました。
キャンパスの最南端、生協会館2Fに北海道大学生活協同組合 書籍部 クラーク店があります。一般書店ではあまり見かけないような人文、哲学、思想、社会そして法律に関する文系の学術専門書を多く取り揃えた「北海道大学ならではの書店」をコンセプトにしています。もちろん、話題の文芸書や雑誌、そして北海道のアウトドアや歴史に関する本も充実しており、クラーク店だけで約4万冊の書籍が置いてあるそうです。店長の大矢かおりさんのオススメ本は『北大総合博物館のすごい標本』(北海道大学総合博物館編、北海道新聞社、2020年3月)、SNSで書影を投稿したところ大きな反響があったそうです。
大矢さんは、これから入学する大学1年生へのメッセージとして「学内に身近にある本屋さんなので、ふらっと立ち寄っていただければ、何か発見があると思います。是非ご来店ください」と語ってくれました。
クラーク店 店長 大矢かおりさん、北海道を特集する棚の前です
北部食堂の2Fにあるのは書籍部 北部店です。医学部や工学部が近くにあるため理系の専門書が充実しています。また、教養の講義を受ける1年生の利用も多いため、新入生の生活に役立つ本が多いことが特徴です。書籍の数は北部店だけで3万冊あります。その中から店長の神力将士さんが新入生の皆さんに紹介するのは「学びの基本書セット」。大学生なら一度は手に取るともいわれるロングセラー『思考の整理学』(外山滋比古、ちくま文庫、初版発行1983年)を含んだ3冊の本のセットは、これから大学で求められるレポート作成に大いに役立つとのことです。北部店ではこれから、北海道大学附属図書館とコラボした企画「新入生へのおすすめ本の特集」や、料理本特集など新入生向けのフェアを実施していくそうです。神力さんは「合計7万冊の本を陳列する書店がある大学は全国にもなかなかありません、北海道大学で勉強するための教科書や参考書はもちろん、コミックや文庫・新書など、手に取りやすい本を置いています。お気軽にご来店ください」と話してくれました。
本はその場にいながらにして、古今東西の知識を学ぶことができる最強の「遠隔学習メディア」です。かつて北海道大学の書店は「北大生の知の泉 クラーク書房」と呼ばれていたといいます。今もなお、クラーク店と北部店は大学で勉強したいと思っている北海道大学の学生、そして教職員を支えてくれています。