札幌キャンパスを散歩していると、松ぼっくりをよく見かけます。今回の「いいね!Hokudai」では、松ぼっくりの開閉から垣間見られる生命力についてご紹介します。
松ぼっくりの鱗片は、よく乾いた日に開きます。一方で、湿っていると閉じてしまいます。雨の日に注目してみて下さい。
「本当に?」と思っている方へ向けて、さて実験。まずは、松ぼっくりを拾ってきます(a)。
拾った松ぼっくりを水の中に浸します(b)。
1時間程度で写真のように閉じてしまいます(c)。
また開くまでには少し時間を要します。今回の場合、部屋の中に置いて、元のように開くまで2日かかりました。
松ぼっくりが乾湿の度合いによって開閉することがお分かり頂けたと思います。
ではなぜ、乾湿によって開閉するのでしょうか。
開閉の理由は、乾いた日に種子を遠くまで飛ばすため、だと言われています。多くの子孫を残すために備わった性質なのでしょう。
日常的に見られる自然の中にも、様々な生命力が散りばめられています。
【小林良彦・CoSTEP特任助教】