本日の記事は、北大から少し離れた場所からお届けします。
北海道開拓の村(以下、開拓の村)にある旧札幌農学校寄宿舎(恵迪寮)です。北大通な読者の皆さまなら、きっとピンときたかと思います。
※ 開拓の村と恵迪寮については記事末尾の補足をご参照ください。
建物に入ると、明治45年(1912)年度の寮歌である「都ぞ弥生」が流れ始め、恵迪寮に関する展示を楽しむことができます。10月1日の記事のとおり、恵迪寮では寮歌が非常に大切にされてきました。寮歌とともに展示を巡り、当時の情景や寮生の大切にしてきた文化に想いを馳せるという体験は、この場所ならではです。恵迪寮にもう少し触れてみたいと感じた方は、一度立ち寄ってみてはいがかでしょうか。
(寮生の部屋)
(建物内に展示されていた解説パネル。寮歌が毎年作られるのは世界にも類をみない伝統のようです。)
(二階の窓からの眺め)
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■ 補足1: 北海道開拓の村について
北海道開拓の村は、明治から昭和初期にかけて建築された北海道各地の建造物を54.2haの敷地に移築復元・再現した野外博物館です。ここを訪れる人々に、開拓当時の生活を体感的に理解してもらうことと、文化の流れを示す建造物を保存し、後世に永く伝えることを目的に1983年4月に開村しました。(公式HPより)
■ 補足2: 恵迪寮について
北大には現在、恵迪寮、霜星寮、北大インターナショナルハウス北23条2号棟と、北晨寮の計4箇所の学生寮があります。その中でも、恵迪寮は、明治から続く伝統ある寮で、日本四大自治寮の1つにも数えられています。開拓の村にある建物は、明治38年に開寮した建物の一部が復元されたものです。
(建物内にある二代目恵迪寮のジオラマ。初代は南、北2棟のつくりであったが、二代目は南、中、北、新の4棟となり、施設には寮生の意向が多く取り入れられたとのこと。)