函館キャンパスには、研究棟・講義棟の他に、水槽センターや大型水理実験水槽室など「水産」ならではの施設があり、あちこちで札幌キャンパスでは見かけない「水」や「海」に関するものを目にします。
「音響・水理実験室」ではスケソウダラの研究をしている韓国人留学生のユ・ヘギュン(柳 海均)さん(左・博士課程3年)とするめイカを研究している松井萌さん(右・博士課程1年)が作業をしていました。巨大な水槽では、20匹ほどのスケソウ ダラが悠々と泳いでいます。ユさんは、このスケソウダラから卵をとり、孵化させています。孵化して4日ほどの稚魚は、黒ゴマにしっぽがついた程度の大きさしかありません。ユさんに卒業後の進路を訪ねると「日本に残って研究を続けたい」と即答してくれました。
ここでは、韓国、中国、インドネシアなどアジアの国々から、約60人の留学生が学んでいます(2013年度)。異国情緒の漂う函館市。キャンパスにもその 風は吹いてるようです。桜の名所としても有名です。4月下旬に見ごろを迎える桜と一緒に、キャンパス内の散策もお勧めです。ちょっと面白いものを発見する かもしれません。
巨大な水槽で飼育されているスケソウダラ
ユさんが孵化させた、スケソウダラの稚魚
乾燥中なのか、一休み中なのか、コンクリート壁にかかっていた胴長群