メインストリートの喧騒を離れ、横道に入って薬学部の裏手へ行くと、薬草園があります。6月7日の土曜、薬学部の薬草園が1日限りで一般公開されました。春から秋にかけて色々な花が咲くという園内は、鮮やかな色の花々で彩られていました。
園内ガイドをしてくれた宇木遥さん(薬学科2年)のオススメは牡丹の花。観賞用として有名な牡丹ですが、実は薬効成分も。根の部分に含まれるペオノールという成分に、止血・消炎・鎮痛作用があるのだそうです。
(宇木さん一押しの牡丹。鮮やかです)
(園内のガイドをしてくださった宇木さん。見た目にきれいで薬効もある植物が好きとのこと)
植物に詳しい宇木さんですが、訪れる方々に教えられることも多いのだとか。ご年配の方々が、園内のあちこちに生えているツユクサには利尿作用があり、天ぷらや炒め物にするとおいしいことや、山によくあるヤマボウシの赤い実は甘いといったことを、子ども時代を思い出しながらお話してくれたそうです。
祭りの賑わいから離れて静かに佇む植物たちに、つい見入ってしまいました。
(端午の節句でお馴染みの菖蒲も咲き誇っていました)