3年ぶりの対面開催となった第64回北大祭が12:00に開始してから1時間後、高等教育推進機構の目の前ではオープニングイベントが開催されました。北大祭全学実行委員会の事務局長の北澤剛さん(文学部2年)が司会を務めるオープニングイベント。北大祭全学実行委員会委員長が開会宣言をした後、PRグランプリが行われました。PRグランプリとは、事前に北大祭のホームページ上で宣伝をした模擬店のうち、投票で決まった特に注目度の高い模擬店5団体が意気込みを発表するイベントです。今回発表した団体は全て学部1年・2年に所属している学生たちで、全員が今年が初めて北大祭の参加になります。
私が特に目をひいた発表は、1年41・42組の発表です。スティーブ・ジョブズの風貌を真似た男子学生が、iPhoneの新作の発表をするかのように1年41・42組が出店する模擬店「iPokat(逆から読んで「タコピ」)」を宣伝。スティーブジョブズが実際に発表した時のオーディオ音源を使用する演技の細かさに、私はささやかな感動を覚えました。
オープニングイベントを終え、事務局長の北澤さんにお話をお伺いしました。オープニングイベントにおいて軽やかに場を盛り上げていた姿とは一転、真摯に取材に対応してくれました。北澤さんは今回の北大祭について、「今までの伝統を守りつつ、新たなムーブメントを創りたい」と強く意気込んでいました。「捲土重来(けんどちょうらい)、コロナ禍で沈んだ北大祭をここから盛り上げていきたいです。」
最初は雨模様が予報されていましたが、晴れ空で始まった第64回北大祭。リスタートを切った、北大の新たな歴史の一面を体感する3日間になることでしょう。
【小辻龍郎・CoSTEP本科生/環境科学院 修士1年】