メインストリートの最北、高等教育推進機構前。北大祭の名物と言っても過言ではない屋台があります。広島県人会が作る「広島風お好み焼き」です。例年だと3日間で4000食を販売する超人気店。3年ぶりでもその人気は健在で、さっそく長蛇の列ができていました。
3枚の鉄板が並び、生地、キャベツ、豚バラに麺…と順に焼き上げます。広島カープを思わせる真っ赤な「戦闘服」に身を包み、手際よくヘラをつき立てる姿はまさに職人技。この日のために札幌市北15条にあるお好み焼き店「まろ吉」の店長から教えを受けたそうです。
25年以上歴史がある広島県人会、新型コロナで一時伝統が途絶えました。ゼロからの再出発を手伝いに参上したのが、3年前の屋台を知る猛者たち。「広島県人会には卒業という概念がないんです」と笑う生命科学院修士1年生の澤田岬さんも、コロナ前の屋台最前線を知る1人です。元気よく鉄板の前で生地をひっくり返し、いくつものお好み焼きを焼いていました。
例年4000食販売するお好み焼きですが、2022年はコロナ禍も踏まえて約3分の1の1200食に規模を縮小。ですが初日から列ができる状況を受け、販売数を見直すそうです。澤田さんによると「急遽、材料の追加購入を決めました。2000食用意する予定です」とのこと。売り切れの心配はなさそうです。
最後に意気込みについて澤田さんに聞いてみました。「どこよりも頑張ってたくさん売っている自信があります。大きな鉄板が必要な広島風お好み焼きは家でなかなか食べられません。お祭りならではの味、是非ご賞味ください」
【江口剛・CoSTEP本科生/水産科学院博士2年】