上海海洋大学と北大水産学部で毎年行っているサマーコース。1年おきにお互いの大学で実施している本プログラムは、今年、8月31日-9月7日に北大函館キャンパスを中心に開催されました。
キーワードは イカ漁業・産業、持続可能性、そして社会。サマーコースの大きな目的は、学生達に海外での経験をさせることです。今年は、上海から学生12名教員1名、水産学部より学部生4名(日本人、韓国人、中国人)、札幌本学から4名(中国人、エジプト人、環境科学院、医学科)と、様々なバックグランドの学生達が参加しました。
国籍の異なる学生たちが、グループワークを行いながら課題「イカ漁業・産業を社会の中で持続的に行うにはどうしするべきか」等について取り組みます。プログラムは多岐にわたり、水産学部の先生や、東北区水産研究所の研究者の講義を受け、函館の重要な産業であるイカ漁業について学んだり、臼尻実験所でイカの解剖を経験して、その生態について学びます。
グループワークの中で言葉の壁にぶつかって泣き出す学生もいます。そういったストレスを受けることは、異なる言語・文化をもつ相手と、どのようにコミニュケーションをとればよいかを模索する貴重な機会になります。
5日間TAを務めた吉村美香さん(水産科学院 海洋生物資源科学 博士課程)は「たった5日間で、英語が苦手な学生が、積極的に話そうと自分の殻を破っていく姿は、とてもすがすがしく感じます。」と述べていました。途中、様々な意見が交わされ、バックグラウンドが違うがゆえの議論も展開される中、最終プレゼンはどの班も堂々としたものでした。国際サマーキャンプを通して、新しい発見、仲間を得た学生のみなさんの今後の活躍が楽しみですね。