北キャンパスの近くの六花亭北大エルム店。
研究の合間に一息つきたいときや、休日にお菓子を買いに訪れたことのある方も多いのではないでしょうか。そんな地域の人々に愛され、北大関係者にもなじみ深いお店が残念ながら11月7日に閉店します。
環状通エルムトンネルの東側をキャンパスに沿って宮の森・北24条通りへ進む途中、北20条東門を過ぎたところに六花亭北大エルム店は位置します。
北大エルム店は1994年12月に六花亭の札幌地区4店舗目の直営店として開店しました。北海道大学の農場の風景をゆっくりとお楽しみいただきたい、とこの地に店舗を構えることを決め「北大エルム店」と命名したそうです。
六花亭と北海道大学のつながりは皆さんもよく目にするあの花柄包装紙にあります。包装紙を描いたのは坂本直行という北大農学部出身の山岳画家であり、十勝中札内村にある坂本直行記念館も北大農場の建物を参考に作られたそうです。
静かな通りに面したお店はイートインコーナーでケーキやお菓子とコーヒーを一緒にいただくこともでき、地元の方々の憩いの場にもなっています。
景観が良いと聞いて訪れる観光客も多かったそうですが、北キャンパスの建設が進み元々あった農場の景観からすっかり変わってしまったことで、開店当初に抱いていた店舗づくりが難しくなり、そこへ建物の老朽化も重なったことから閉店を決めたということでした。
北大キャンパス内の景観の変化が及ぼす影響についても考えさせられた取材でした。
北大になじみ深いお店が閉じてしまうのはとても寂しいですが、閉店まであと2週間、もう一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
【森沙耶・北海道大学CoSTEP】
六花亭 北大エルム店
北海道札幌市北区北21条西8丁目3-5
電話 011-709-6666
営業時間 /10:00~17:00 ※毎週火曜定休(11月1日は営業)