北大札幌キャンパスから南西側に位置する桑園地区。この辺りは大正時代からしばらく「桑園博士町」と呼ばれており、北海道大学(当時は北海道帝国大学)の教授を中心としたコミュニティーと住環境がつくられていました1)。当時、洋風の生活スタイルやモダンな住宅が人々の憧れであり、桑園博士町の教授たちの自邸にもその影響がみられたそうです。
その多くはもうなくなってしまいましたが、当時のままを再現した歴史的建物が1軒カフェに生まれ変わっていましたので訪れてみました!
そのカフェ「Café BEAN’s」はJR桑園駅近くの閑静な場所にありました。長らく物置として使用されていた建物をリフォームし、2022年5月にオープンしたそうです。
中に入ると、歴史を感じさせる高い天井、格式のある家具や暖炉のお部屋が! この空間でお茶が出来るとはとても贅沢です。
この建物は元々、北大名誉教授の高倉新一郎さん(1902-1990)の書庫だったそうです。部屋の隅に置かれた年代物の机の上には、高倉さんの写真が飾られていました。
暖かい色合いの照明に包まれ、大正ロマンを感じながらゆっくりとした時間を過ごしました。桑園に訪れる機会がありましたら是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。