化学反応創成研究拠点新棟落成記念式典と内覧会が6月16日に行われました。化学反応創成研究拠点(以下:ICReDD)が位置するのは、札幌キャンパスでも獣医学部や低温研究所からさらに北西に進んだ北キャンパスエリア。北キャンパスエリアは、自治体、企業と大学が一体となって研究開発から事業化を進める拠点となっています。これまで、ICReDDは創成科学研究棟を利用していましたが、今回の新棟完成により独立した建物となりました。
今回、いいね!Hokudaiでは、ICReDD棟で様々な分野の研究者がひとつ屋根の下(アンダーワンルーフ型)で研究に取り組んでいる様子をお届けします。
垣根がないことによって研究の促進を目指す
ICReDDのビジョンである計算科学・情報科学・実験科学の3つの学問領域の融合、そして異分野の研究者交流が象徴的に現れていたのは2階と3階が吹き抜けでつながるフュージョンリサーチオフィスです。
世界から研究者が集まる優れた環境の実現へ
内覧会ではICReDD棟の様々な実験室があり、それぞれの特徴の説明を受けながら見学することができました。研究室で日々実験に取り組んでいる方にお話を伺ったところ、フュージョンリサーチオフィスの隣に設けられたミックスラボでは、複数の研究室で共同所有しており分析装置や実験機材を使いやすく、研究が捗る。またX線室では、高性能のX線構造解析装置を使うことができるので、研究者にとって大変良い環境といった声が聞かれました。
省エネルギーかつ異分野の交流と研究が促進されるような建築を目指して
ICReDD棟には、省エネルギーを実現した建物という特徴もあります。環境に配慮した設計により、従来施設の50%以上省エネルギー化を実現しただけでなく、建物全体の通風を図り、内部に光を取り入れるといった自然エネルギーの活用も行われています。
リスト・ベンジャミンさんのサイン入りパネルも展示中
リスト・ベンジャミンさんのサイン入り特製パネルが、ICReDD棟4階で展示されていました。CoSTEPが中心となりICReDDや広報課と連携して作成したノーベル化学賞受賞記念の特製パネル。これはリストさんが受賞後初めて本学を来訪された昨年秋にサインを入れてくださったものです。
新しいICReDD棟でのさらなる研究の発展に期待
この新たなICReDD棟で、様々な交流と研究が促進されていくことでしょう。