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第2弾!世界のクマ研究最前線 │人とクマが共に生きられる環境を未来へ、クラウドファンディング実施中。

年明け後、例年だと冬眠期に入っているクマの目撃情報が各地で相次いでいます。また、昨今のクマによる農業被害や人身被害等を受けて環境省が設置した検討会が、ヒグマやツキノワグマを指定管理鳥獣に追加した上で、国が捕獲や調査を支援すべきだと提言し、2月8日には「必要な対策を速やかに実行する」などとしてヒグマやツキノワグマを指定管理鳥獣にすると表明しています。今後、環境省は四国地方を除いて指定管理鳥獣に追加するための省令改正の手続きを行い、4月中に施行する方針です。
このように、クマの捕獲や調査などを管理するための動きがありますが、管理に必要なクマの基礎的な生態の解明は進んでいるのでしょうか。

〈写真提供:坪田敏男さん〉

北海道大学大学院獣医学研究院 教授の坪田敏男(つぼた・としお)さんによると、世界的にクマの研究者は少なく、クマの生息数や生息状況、さらに生理・生態や行動圏など、わかっていることや社会に伝えられていることは、いまだ多くはないとのことです。そして、世界では、地球温暖化はますます深刻度を増し、ホッキョクグマをはじめクマの生態にも影響が出始めており、日本を含めた世界のクマが置かれた状況は、決して良好といえるものではないそう。

〈写真提供:坪田敏男さん〉

坪田さんはこれまで40年以上にわたってクマの生態や生理、感染症に関する研究を行なってきました。そして、昨年4月には、クマ類の保全を進めるための研究資金の調達を目的としたクラウドファンディング「世界のクマ研究最前線|クマが生きられる環境を未来に残したい」を成功させています。しかし、野生動物の研究は短期間で成果を上げられるものではなく、長期的に継続して実施する必要があります。

坪田さんは、引き続き、クマ類の保全に向けた研究を前に推し進めるため、そして、クマの現状や興味深いクマの生態や生理について広く一般の方々に知ってもらうために、現在、再びクラウドファンディングに挑戦しています。今回は調査研究の推進だけでなく、普及啓発活動や若手研究者の育成に力を注ぎたいと考えているそうです。

〈写真提供:坪田敏男さん〉

坪田さんがチャレンジするクラウドファンディングは、ただいま受付中です。
ぜひ応援を!

坪田さんからのメッセージ

皆様

いつも大変お世話になっております。野生動物学教室の坪田です。

昨年のクラウドファンディングでは多くの皆様にご支援を賜り、誠にありがとうございました。この度、下の通り、2回目のクラウドファンディングに挑戦することにしました。ご支援ならびに情報の拡散にご協力いただきたく、ここにお願い申し上げる次第です。

クラウドファンディング「第2弾!世界のクマ研究最前線|人とクマが共に生きられる環境を未来へ」の挑戦を開始いたしました。

クマ類は世界に3属8種が現存しますが、そのうち絶滅の心配がないのはヒグマとアメリカクロクマの2種だけです。残りの6種は絶滅が心配されており、その保全は喫緊の課題です。

一方、日本では、昨年200人以上の方がクマによる人身事故に遭い、駆除されたクマの頭数も8,000頭を超えました。

このようにクマは絶滅の危機や人との軋轢問題を抱えていますが、彼らの生息数や生息状況、生理・生態などわかっていることや社会に伝えられていることは多くなく、ますます科学的情報が必要になると考えています。

本プロジェクトでは、世界のクマ類の生理や生態に関する研究を若手研究者や大学院生・学部生とともに推し進めてまいります。また、それらの研究から得られる科学的情報をわかりやすく発信し、皆さんと共に、森の象徴であるクマとその生息環境の保全を進めていきます。そのための研究資金をクラウドファンディングで募ります。

人とクマとが共に生きられる環境を未来に残すため、皆様からのあたたかいご寄附を、どうかよろしくお願いいたします。公開後はページ内でお知らせも発信していきますので、情報拡散という形でも、ご協力をお願いできますと、大変心強いです。何卒よろしくお願いいたします。

▼詳細・ご支援はこちらから

プロジェクト名:第2弾!世界のクマ研究最前線|人とクマが共に生きられる環境を未来へ

期 間    : 2024年3月4日(月)9:00〜 2024年4月15日(月)23:00
コース    : 3000円/1万円/3万円/5万円/10万円/30万円/50万円/100万円
目標金額   : 500万円(目標金額以上が集まった場合のみ成立のAll or nothing方式

坪田さんの研究計画やクラウドファンディングの詳細はこちら

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2024.03.12

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