かつて北大北キャンパス近くにあった「六花亭 北大エルム店」。2022年11月の閉店前には「いいね!Hokudai」でも取材させていただきました(取材記事はこちら)。なんとその地に、今度はパンレストランとなって六花亭が帰ってきました。その名も『北大エルム「瞬」』です。
ホームページによると、価格以上の満足の提供を目指し、“瞬間”を味わっていただくことがコンセプトとのこと。営業日は土・日・祝日の10:30〜14:30のみと限られており、なかなか訪れる機会がありませんでしたが、今年6月のオープンから3ヶ月余りを経て、ようやく足を運ぶことができました。
(「瞬」と書かれた幟。お店の外観や門にも同じ文字が刻まれています)
レストランは「セルフサービス方式」で、先にカウンターで注文・会計を済ませます。焼きたてが味わえるクロワッサンにも惹かれましたが、ホームページのメニューには載っていなかった野菜たっぷりの「ラタトゥイユクッペ」に心を奪われてしまいました。

「ラタトゥイユクッペ」は道産小麦を使った自家製パンに、ナス・パプリカ・ズッキーニのラタトゥイユがぎっしり詰まった、色鮮やかなサンドです。パンは香ばしく焼き上げられており、風味豊かでとても美味しくいただけました。
さらにメインディッシュには「パングラタン」をチョイス。ブイヤベースをグラタンに仕上げ、バケットとチーズがこんがりとのせられています。濃厚でしっかりと食べ応えのある逸品でした。

そしてデザートには「六花の森 ヨーグルト」を注文。なんと、六花亭特製の苺ジャム「いちご畑」がたっぷりのせられて提供されます。ヨーグルトもジャムも甘さ控えめで、組み合わせると絶妙なバランス。これは最高の締めくくりでした。

ラタトゥイユクッペ(450円)、パングラタン(850円)、ヨーグルト(280円)、そしてコーヒー(350円)で合計1,930円。少し贅沢なブランチとなりましたが、確かにお値段以上の満足感を味わうことができました。
思い返せば、2022年の閉店前、北大キャンパスを眺められる窓際の席で「これが最後か」と、しみじみとコーヒーを味わった記憶があります。まさか再び同じ席で、今度は焼きたてのパンとコーヒーを楽しめるとはー 本当に感慨深いひとときでした。
限られた時間の営業ですが、満足する「瞬間」を求めて足を運ぶ価値は十分にあるかと思います。休日のブランチに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。