あなたのサポートが研究を進めるかもしれません。
がんの研究に取り組む藤田恭之さん(遺伝子病制御研究所 教授)は今、クラウドファンディングに挑戦しています。クラウドファンディングとは、アイディア実現のための資金を多数の支援者から集める方法で、新しい研究資金源として注目されています。
藤田さんは、正常細胞ががん細胞を排除する仕組みを明らかにすることで、「がん予防」を実現しようと研究しています。2009年に発表した論文は大きな注目を受けました。しかし、がん予防は先進的な研究のため、助成金が必ずしも十分に得られている状況ではありません。そこでクラウドファンディングに挑戦することになりました。
(がん細胞が正常細胞に押し出される様子)<写真提供:藤田恭之さん>
臨床医として、がん患者と向き合った経験も持つ藤田さんは、より多くの人を助けたいと研究者の道を選びました。また、サイエンス・カフェ札幌に登壇するなど、社会とのつながりにも熱心です。「サイエンスカフェでは一般の方に自分の研究を話すことで、僕自身が多くのことを学ぶことができました。クラウドファンディング会社の柴藤さんとは、あるサイエンスショーでお会いした縁で、クラウドファンディングに挑戦することになりました。一般の方と繋がる点では、サイエンスカフェと共通する点が大いにあると思います」。
(サイエンスカフェでお話しする藤田さん)(藤田さんがゲストとして参加したサイエンスカフェのチラシ)
学術専門クラウドファンディング会社の柴籐さんも、「クラウドファンディングは研究者と社会の新たなコミュニケーションチャンネルといえます。一般的な研究助成では研究の意義を重視しますが、クラウドファンディングでは研究や研究者の魅力も重視されているように思います」とその特徴について語ります。
目標額は500万円。支援額は一人3000円から10万円です。チャレンジ終了まであと11日! 私たちの力で、あらたながん研究の扉を開きましょう!!
(藤田さん(左)と柴籐さん(右))
支援の詳細はこちら
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学術系クラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」
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今回のチャレンジの大元となった藤田さんらの研究は、以下の論文にまとめられています。
Hogan C et al.
"Characterization of the interface between normal and transformed epithelial cells"