北大総合博物館1階には、「知の交差点」と名付けられたスペースがあります。学部や学内外の壁を越えて交流を図ろうという願いを込めて、ミュージア ムショップやカフェ、多目的スペースなどが配された空間です。「交差点」の名の通り、学生や教職員だけでなく、観光客や市民の憩いの場として連日にぎわっています。
なかでもカフェ「ぽらす」は、お昼ごろになると長い列ができるほどです。特に人気なのは、西興部産の牛乳でつくった「ソフトクリー夢」。リニューアルオー プンからひと月余りの間に、すでに売り切れ御免の看板を出したこともあるとか。人気の秘密は、材料となる牛乳そのものの品質へのこだわりにありました。
(西興部の「萩原牧場」さんの牛乳を使っているそうです。ホルスタインだけでなく、日本では珍しいブラウンスイスやジャージーも。)
ぽらすのソフトクリー夢は、人工飼料をいっさい使わず、集約放牧というこだわりの手法で育てた牛の乳を使っているのです。集約放牧とは、ただ牛を牧草地で放し飼いにするのではなく、 牛の採食速度と牧草の成長速度のかねあいを見ながら放牧エリアを移動させることで、牛が健康的に効率よく栄養を蓄えられるように設計された放牧スタイルの ことです。手間はかかりますが、牛がのびのびと育ち病気にかかるリスクが減り、牛乳の味も良くなるのだそうです。
(ぽらすスタッフの浅野目祥子さん。NPO法人 手と手 の理事として、障がい者就労支援に尽力されています。
ゆくゆくはぽらすも支援の場としたい、とのこと。)
「からだにやさしいカフェ」を目指すスタッフの浅野目祥子さんは、
「健康な牛の乳は、人間のからだにもやさしいはず。学生さんや小さなお子さんの集まるカフェなので、からだに良いものを口にしてほしい。何より、幸せな牛の乳って幸せな気分になれるでしょ?」
ソフトクリー夢には、そんな思いが込められているのですね。
まだ暑さの残るこの季節、ちょっと眠い昼下がりはいっそ博物館で、甘くてソフトな夢をみませんか?
西興部村のソフトクリー夢/400円
ミュージアムカフェ「ぽらす」の営業時間は、火~日/8:30~22:00です。
ぽらすFacebook : https://www.facebook.com/museumcafepolus/
ぽらすブログ:http://museumcafe.tetote.org/
(お昼休みにソフトクリー夢を食べに来た学生さん達)