道に転がっている石ころを見て、
「もしかすると、地球の奥深くからやってきたのかも…」
こんな風に考えたことはありますか?
北海道大学総合博物館には、その石ころを見て、地球の奥深く、はたまた遥か宇宙へ思いを馳せる科学者がいます。その人の名は、山本順司さん(総合博物館・理学院 准教授)。
「私たちはどうやって生まれ、そしてどこへ向かうのか?」この問いの答え、地球の過去・現在・未来を知るために、山本さんは様々な場所の石を集めています。マグマによって地表に運ばれたマントル起源の石を探して、道端から砂浜、岩壁から深海底まで。その構成や成分を化学的に分析することで、それらの石が地球内部のどの部分から来たのかを明らかにしています。そこから、未だ人類が到達し得ない地球深部の様子や、太陽系の成り立ちまでも読み解くことができるそうです。
今回、山本さんをお呼びしてサイエンス・カフェを開催することになりました。なぜ石を調べることで宇宙を知ることができるのか…山本さんの研究についてじっくりお話を聞くことができます。
(今回のカフェを企画した北海道大学CoSTEPの受講生と山本さん)
山本さんは研究だけでなく、サイエンスイベントや総合博物館の展示も手がけています。その時に大事にしていることは「自分たちで考えたり、感じたりすること」。
今回のサイエンス・カフェ札幌では、参加者の方々にとって「地球・空間のスケールについて考えるきっかけになって欲しい」とお話していました。
石ころから始まる壮大な旅へ、一緒に思いを馳せてみませんか?
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第93回サイエンス・カフェ札幌
「石の中の銀河 ~太陽系の記憶は地球深部に眠る~」
日 時:2017年2月19日(日)14:00~15:30(開場:13:30)
会 場:紀伊國屋書店札幌本店 1階 インナーガーデン
ゲスト:山本 順司さん(北海道大学 総合博物館・理学院 准教授)
聞き手:CoSTEP対話の場の創造実習 受講生
定 員:約80名(申込不要)
参加費:無料
主 催:北海道大学 CoSTEP
*暖かい服装でお越しください。
*今回のサイエンス・カフェ札幌では、新しい試みとして学生ゲスト(高校生・中学生)を10名程度募集します。第一線で活躍する科学者と間近でお話ができる席をご用意しました。希望される方は、当日13時に会場までお越しください。
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