北大では、農学部畜産科学科の「畜産物利用学実習」の一環として様々な食品を作っています。ポークソーセージもその一つ。黒い縦じまはセロファン系素材の「皮」の印。もちろんこの皮は食べられないので、むいて食べます。つまりこれは、皮がある皮なしソーセージなのです。同様の素材の皮でつくられる一般的な皮なしソーセージの場合、皮は出荷前に工場で剥かれてしまうので、お目にかかることはありません。
そんな珍しいソーセージですが、やはりその味は昔懐かしの味。ナポリタンスパゲティに入れたり、野菜炒めに入れたり、タコさんをつくったり…。着色料を使っていない自然な色合いなのも特徴です。
実習の場となるのは、ポプラ並木のそばに建つ、北方生物圏フィールド科学センター 生物生産研究農場 アグリフードセンターです。ここでは皮なしソーセージだけではなく、豚の腸や羊の腸をつかったソーセージ、さらにハム、ベーコン、チーズ、バター、牛乳、ジャムなども生産しています。ただし一般向け販売のためではなく、学生実習を目的としているため、少数の余剰品を学内で販売しているだけです。自分でつくり、食べることができる学生さんがうらやましい!
情報提供:若松純一さん
(北方生物圏フィールド科学センター 准教授)