昭和13年に設立された、北海道大学写真部では部員が撮影した作品の展示会を定期的に行っています。毎年この季節には「夏展」(2017年度会期:9月19日~24日 10時~19時 *最終日は17時まで)が札幌キャンパス正門近くの「ギャラリー エッセ」で開催されています。
(ギャラリー エッセの入口前の看板。パラグライダーの写真が爽やかですね。)
(展示会場の照明に照らされた作品が外からも見ることができます。)
(ギャラリーに入ると、部員のひとりが来場者に解説をしていました。)
写真部は現在40名ほどの学生で構成されています。北大に入学する前から写真撮影に取り組んでいた部員もいれば、入学後にはじめた部員もいます。多くの撮影がデジタルカメラで行われているかと思いきや、フィルムで撮影する部員がおよそ3割ほどいるとのこと。部室には暗室が用意されていて、そこで現像を行うそうです。
夏展には特にテーマは設定されていません。部員がそれぞれの感性で対象を撮影し、展示しています。今回、二つの作品についてお話を伺うことができました。
(雪と市電をとらえた作品「使命」)
写真部の部長を務める、登坂直紀さん(工学部3年)の作品「使命」は12月の大雪の中で走る、札幌の市電を撮影したものです。この一枚を撮るために、午前3時から2時間も撮影ポイントでねばったそうです。氷点下の中で得た、劇的瞬間。すごいですね…。
(81歳のおじいさまを撮影した作品「いくつになっても」)
熊坂友紀子さん(法学部2年)は御年81歳になられるおじいさまの元気な様子をとらえた4枚の組み写真を展示していました。人を撮影する時はなるべく自然な表情をしてもらえるよう気をつけている熊坂さん。今回は家族なので自然な笑顔が撮れたとのことですが、友達を撮影する時はまだ難しいといいます。それにしても、おじいさま、とっても若々しいですね。
写真部の夏展は9月24日(日)まで開催しています。札幌キャンパスから近いので、ぜひ訪問してみてください。