現在テレビドラマが毎週日曜21時から放映中の『下町ロケット―ヤタガラス―』(原作:池井戸潤)には、北大の研究者をモデルとした人物が登場します。その人物は北海道農業大学の野木博文。モデルは本学農学研究院の野口伸さん(教授)です。
(2017年3月5日のサイエンスカフェでお話する野口さん)
野口さんはロボットトラクター研究の第一人者で、小説の謝辞やテレビドラマのクレジットにもその名前が記されています。小説中では、野口さんの分身?とも言える野木教授と主人公佃航平がススキノで語り合う様子だけではなく、「札幌駅からタクシーでほんの数分」「緑の多いキャンパス」「広場や小川まであった」といったように、札幌キャンパスの風景も描写されています。ロボットトラクターが披露される農場もまさに北大の風景と符合します。
(「野木が案内したのは、校舎を出て五分ほど歩いたところにある実験農場であった。からりと晴れ上がった春の日差しの下、何も植えられていない、ただ土くれだけの畑が拡がっている。風が、強かった。」『下町ロケット―ヤタガラス―』池井戸潤(小学館2018)
まるで小説そのままのような様子をいいね!Hokudaiでは以前に取材していました。写真右端が野口さんです(2017年5月16日撮影))
(2018年5月29日(火)、野口さんが研究している無人トラクターのテレビ取材が入り、第一農場でデモンストレーションが行われました。その様子は、2018年8月11日(土)に札幌テレビ放送(日本テレビ系列)の「大泉洋の驚きジャパン」にて紹介されました)
ドラマは今日も21時から放映されます。原作小説、そして過去のいいね!Hokudai記事もご覧ください。
—-こちらの記事もご覧ください—-
【クローズアップ】#76 GPSで変わる農業の世界 ~ロボットトラクターが織りなす新たな風景
(2017年08月08日)
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(田んぼを無人で走るトラクター)<写真提供:野口伸さん>