今年の北大祭最終日となる明日(6月8日(日))13時から、工学部玄関前でロケットエンジンの燃焼実験が行われます。爆音とともに噴き出す炎は必見です! 土日の2日間にわたって実施されている「CAMUIロケット展」を訪れ、CAMUIロケットの研究開発を行っている永田晴紀教授(工学研究科)の研究室に所属する大学院生の皆さんにお話を伺いました。
(永田研究室に所属している大学院生の皆さん。)
CAMUIロケットの特徴は、固体燃料と液体燃料を併用するハイブリッドロケットエンジン。高密度ポリエチレンで作られた固体燃料には、不思議な穴がふたつ空いています。博士後期課程1年の桧物恒太郎(ひもの つねたろう)さん曰く、この穴がミソなんだとか。積み重ねた固体燃料の間を、液体燃料を燃やした炎が通り抜けることで、爆発的に燃焼するとのこと。
(燃焼実験に使う、高密度ポリエチレン製の固体燃料。常温常圧で長期間保存できるのが大きなメリットです。)
明日の燃焼実験で使う燃料は手のひらサイズですが、30kg程度の子ども1人なら空を飛ぶことができるくらいの推進力があるそうです。すごい! 修士課程2年の縄田和也(なわた かずや)さんによると、燃焼による爆音は、北大キャンパス中に響き渡るほどだとか。
燃焼実験はあっという間に終わってしまうそうですので、燃焼20秒前から開始予定のカウントダウンに間に合うように会場へ向かうことをオススメします!
(明日の燃焼実験で使う機材。桧物さんが手にしている部分に固形燃料が入っています。エンジンの噴射で飛んで行ってしまわないよう、しっかり地面に固定します。)
(CAMUIロケット関連の展示は、親子連れに人気があります。)
(CAMUI型ハイブリッドロケットの断面。炎が固体燃料に空いた穴を通って、勢いよく燃えるそうです。)
(燃焼実験で使うものよりも、かなり大きな固体燃料。残念ながら、これでも宇宙へは行けないんだそうです。)
(ペットボトルに詰め込まれた計器類。加速度センサー、GPS、気圧センサー、ジャイロセンサー(角度センサー)などを搭載して、さまざまなデータを地上に送ります。回収に使うパラシュートは必須です。)
(ロケットのペーパークラフトです。)
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【追記】
当日の様子です。迫力満点でした!