札幌キャンパスの正門を入ってすぐ右手に見える「北海道大学予科記念碑」をご存知ですか。正面に「大志を抱いて」という言葉が刻まれているこの岩石が、アポイ岳産出の「かんらん岩」です。
日高山脈に位置するアポイ岳は、世界ジオパーク(大地の公園)の一つとして認定されています。ジオとは地球や大地のこと。「かんらん岩」とは、地下数十キロメートル以上深部にあるマントル上部を構成する岩石の一つなのですが、地震や火山活動のような地殻変動によって、地上にゆっくりと押し上げられ、かんらん岩の山・アポイ岳がつくり出されました。ダイナミックな地球の歴史に触れることができますし、世界でも数少ない学術的にも貴重な地域となっています。
大志を抱きながら、世のため人のために励もうという精神が、この記念碑には宿っています。
※ 山口佳三総長にモデルになっていただきました。