2017年1月19日、北海道大学 大学力強化推進本部 URAステーションが主催する、第8回北大クロスロード交流会が、北海道大学総合博物館 知の交流で開催されました。
クロスロード交流会は、特定のテーマのワークショップを通じて、部局や既存の研究グループの枠を超えた、研究者間の交流を生み出すことを目的としています。
今回のテーマは「ドローン × ○○」。語り手は、加藤知道さん(農学研究院 助教)と、太田裕朗さん((株)自律制御システム研究所 取締役 最高執行責任者)、進行は天野麻穂さん(URAステーション)です。
(加藤さんの話題提供)
加藤さんは「ドローン × 作物:北海道の農・人・経済が期待すること」と題して、ドローンを利用した作物のリモートセンシングについてお話ししてくださいました。ドローンは、衛星やラジコンヘリコプターと比べて、コストや操縦の面からも、手軽な農業センシングのツールとして期待されています。例えば、空撮によって作物の育成状況を調べることで、施肥の量を区画毎に調整できるようになり、肥料のムダを少なくすることができるようになります。全国に比べ広い農地を持つ北海道の農場は、リモートセンシングのような情報通信技術を使った農業(ICT農業)に適しているといいます。
(太田さんの話題提供)
太田さんの話題提供は「空の産業革命:最新の国産ドローン技術紹介」です。国産ドローンの技術進歩は日進月歩です。ドローン自体が離陸・着陸を制御することや、人の視界外での自動飛行などが可能になってきています。このような性能をもったドローンを、どのような分野に応用していくかが、今後ますます重要になってきます。太田さんは研究者や事業者とネットワークを作り、エンドユーザー視点に基づいた新たなソリューションを創造していきたいと語りました。そして、新たなソリューション創成がさらなる技術の発展を促進し、社会の制度を変えていく可能性を示しました。
(進行の天野さんを囲んで)
お二人のお話のあとには、天野さんの進行のもとで、留学生の方々や大学院生、学部学生も参加して、活発な質疑が展開されました。質疑のあとも、それぞれが自己紹介をしあって、交流を深めていることが印象的でした。これからも、いいね! Hokudai は北大クロスロード交流会の活動に注目していこうと思います。