小雨が降っているにも関わらず、大勢の人で賑わうメインストリート。高等教育推進機構近くの一角に、「スープカレー麺」という珍しいお店が出ています。スープカレー麺を出しているのは、道内各地の高校で高校生の語り合いの場づくりをしている「カタリバ北海道」の学生メンバーです。
なんといっても、このお店の自慢はスープにあります。このスープは北大近くのスープカレー屋「ピカンティ」さんから頂いたものです。出店の売上は、ピカンティ社長・須藤修さんの承諾の元、カタリバ北海道の活動資金に当てられています。
「須藤さんは、カタリバ北海道の活動を認めてくださっていて、すごく応援をしていただいています。」そう語るのは、メンバーの岩崎祥太郎さん(工学部環境社会工学科4年)。彼の醸し出す真摯な雰囲気からも、活動の質の高さが伝わってきます。
ピカンティといえば、北大生にも人気のお店。もちろん、ピカンティのスープは企業秘密で、普段からその味を貸し出していることはありません。頑張っている学生たちをサポートしたいという思いで、特別に提供をされています。彼らの活動への共感と信頼があってこそなのですね。
また、「スープカレーそのままでなく、何かしらプラスしてオリジナルのものを売りたいと思い、麺をのせました。ピカンティ本店に行っても、麺はついてきません。この味のスープカレー麺が食べられるのは、世界でここだけです。」と岩崎さんは言います。
食べてみると、味は結構辛いのですが、舌にピリピリとくるような辛さではなく、旨味とコクとともに伝わってくる美味しい辛さです。そのスープに縮れ麺がとてもよく絡んで、ラーメンとしての完成度も非常に高くなっています。
近くで食べていたお客さんも、あっという間に食べきってしまいました。
チャーシューは本格的かつ肉厚、そこにネギが爽やかさをプラスしており、また麺と対照的なレンコンのシャキシャキとした食感も、味わいを深いものにしています。
この世界に一つだけのスープカレー麺、一杯400円です。
※カタリバ北海道のスープカレー麺、実は昨年「Rising Sun Rock Festival」にも出店をしました。その時の様子はこちら
【鈴木夢乃・CoSTEP本科生/理学部3年】