先週の日曜日、大野池の前で季節外れのジンギスカンパーティーを楽しむ一団がありました。きけば、サークルの懇親会だそう。そこへ、道外から集中講義のため北大へ来ていた他大学の学生が通りかかります。初めて間近に見るホンモノの「ジンパ」に感動した彼は、その宴に自ら飛び込んでいったのでした。「道外人」の目に、ジンパはどう映ったのでしょうか。彼自身の言葉で紹介してもらいましょう。
(秋には珍しいジンギスカンパーティー中の北大生。
執筆者の山岸さんにとっては「ジンパ」自体が珍しかったようで…)
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道外人、ジンパに出会う
集中講義2日目。この日は日曜日ということもあり、北大キャンパス内は家族連れなどで賑わい穏やかな雰囲気に包まれていました。受講生のみんなとミュージアムカフェぽらすで昼食を済ませ教室に戻る途中、ブルーシートの上で鍋をつつく奇妙な集団に出会いました。
【山岸陽助/2017年度CoSTEP受講生】
芝生の上でジンパ
その集団は「北大合気会合気道部」。ふだん合気道に勤しむ彼らが行っていたのは「ジンパ」なる宴でした。空の下、ジンギスカンをつつくこの宴。北海道では一般的だそうですが、神戸から来た私にはまるで馴染みのない文化です。彼らにジンパの魅力について尋ねました。
ジンパは「命の源」
「ジンパとは命の源である」
こう話してくれたのは部員の岸本悠佑さん。大げさな表現に面食らいましたが、ジンパが部員たちの結束に一役買っているのは確かなようです。この日もジンパのためにそれぞれが野菜を切って持ち寄ったり、苦労しながら火を起こしたり、大変な思いをして食べるジンギスカンの味はひとしおです。
イラン人もジンパに出会う
部員のサイード・メヘルペイさんもジンパに参加したひとりです。サイードさんは土木工学を学ぶためにイランから北海道大学に留学しています。日本文化と格闘技が融合していることに興味を持ち、合気道をはじめました。
(画面右端がイランからの留学生サイードさん)
サイードさんは「ジンパは部員の関係をより親密にしてくれるのです。部員たちをまるで家族のように感じられます」とジンパの魅力を話してくれました。
いつか私も北海道の空の下、CoSTEP*のみんなとジンギスカン鍋をつつきたい!
*CoSTEP:北海道大学科学技術コミュニケーター養成プログラム